プロ野球史に残る岡田彰布

岡田彰布選手といえば、50歳以上のプロ野球ファン、特に阪神タイガースのファンならば忘れられない存在です。最近では2005年にリーグ優勝した時の監督としても知られています。
この人は阪神タイガースの後援者であった父親の影響で、1962年(当時5歳)の優勝パレードに参加していたことに始まり、東京六大学野球で大活躍した後、1979年のドラフト会議では6球団が競合する中、意中の阪神に入団でき、1985年の日本一に貢献しました。
そして2005年には監督としてリーグ優勝を決めます。しかも優勝を決めた日の相手が宿敵巨人が相手で、すでに他界していた父親の誕生日だったと、何かドラマじみた話です。
この岡田選手、選手時代には新人王以外のタイトルには無縁で、1985年以外の成績はもう一つぱっとしないというの正直なところです。しかしこの年の打率3割4分2厘、本塁打35、打点101というのは三冠王になっていてもおかしくない成績です。そして4月のバース、掛布とのバックスクリーン3連発に始まり、9月の正念場での連続サヨナラ打、優勝を決めた試合でも同点のきっかけとなる二塁打など、数字以上にここぞという勝負強い打撃が光りました、「岡田抜きには1985年の優勝はなかった」と言ってもいいでしょう。