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プロ野球の世界でもヘディングがあった

ヘディング

プロ野球は、高い技術を持った選手達による真剣勝負が行われるからこそ、そこで生じるハプニングは、より面白いものです。その中でも、プロ野球史に残る名場面と言えば、1976年にドラフト3位で中日ドラゴンズに入団し、1994年に引退した宇野勝内野手のヘディングのシーンです。宇野選手は、ショートという守備の負担のかかるポジションを務めながらも、長打力のあるバッターとして、1984年のシーズンには、37本塁打を放ちホームラン王を獲得するなど、長年にわたって、チームの主力として大活躍しました。

そんな実力者である宇野選手ですが、今も多くのファンの間で語り草となっているのが、試合中にヘディングをしてしまったというハプニングです。滞空時間の長いショートフライが打たれ、宇野選手は両手を広げ、ぐるぐると回しながら、自分が取るとチームメイトにアピールしました。

その後、グラブを持った手を上げてキャッチしようとしたところ、ボールはグラブの側をすり抜け、宇野選手の頭に当たって大きく跳ね返った瞬間、伝説のヘディングのシーンが誕生しました。スタジアムが爆笑の渦に包まれる中、打ち取ったと信じていた投手は、がっくりと肩を落とします。このシーンは、当時を振り返るテレビ番組などで何度も放送されており、プロ野球史に残る名場面となっています。