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ビデオ判定の導入が遅れたのは審判のことを考えて?

宇野

日本におけるプロ野球のテレビ中継は1950年代から始まりました。
その頃から多くの人がテレビを通じて野球を見られるようになったのですが、映像を使ってきわどい判定のプレーを性格にジャッジしようというビデオ判定が行われるようになったのは、それからずっとあとの2010年からです。
しかも、最初はポール際に飛んでスタンドに入ったボールがホームランかフェアかという判断をする場合のみでした。

なぜ試合をテレビカメラで撮影しているにもかかわらず、その映像を判定に用いなかったのかというと、まず挙げられるのがアメリカのメジャーリーグがビデオ判定を採用していなかったからという理由です。

基本的に日本のプロ野球のルールはメジャーリーグのルールに習っていて、メジャーでルールが変更になると、後追いして同じようにルールが変わるという仕組みになっています。
メジャーでビデオ判定が始まったのは2008年からなので、日本のプロ野球が2010年から始めたのというのは決して遅すぎるというわけではないのです。

また、審判の権威を守るという理由も挙げられるでしょう。ビデオ判定ですべてが決まるのであれば審判はなんのために存在するのかという話になってしまいます。
審判としても、最終的に映像で判定されるのであれば必ずしも正確な判定をしなくても大丈夫だと考え、それが気の緩みにつながるかもしれません。そういった意識は必ず選手に伝わり、そうなれば選手が審判を軽んじてしまう可能性もあります。

2019年時点でのビデオ判定はメジャーでは「チャレンジ」、日本プロ野球では「リクエスト」と呼ばれ、ホームランに関わる判定以外でも行われるようになっていますが、回数には制限が設けられています。
それは審判の権威を守るために必要な措置といえるでしょう。